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dynabook RX3 メンテナンス

秋葉原でゲット!!

久々に秋葉原で中古ノートパソコンを探索していると、比較的程度の良いdynabookを見つけ買うか迷ってました。
ちょっと高いかな~と思って棚に戻すと、店のスタッフがおもむろにそのパソコンを店の奥に、、、。
どうしたのかな?と思ったら、今までより1000円安い値札に替えられて戻ってきました!
…ということで、思わずゲット!! 

買った後に、自分が果たして何を買ったのか調べてみました。

【商品名】dynabook RX3 SM240E/3HD
【CPU】Intel(R) Core i5-520M 2.40GHz
【OS】Windows 7 Professional
【HDD】HDD 160GB
【メモリ】4GB
【定価】261,450円
※結構、高価なマシンだったんですね。

さっそく電源を入れてみた!

さっそく、電源を入れてみました。OSが立ち上がらない、、。ジャンクパソコンのOSが問題なく立ち上がる方がおかしいかぁ…。

店の表示のとおりBIOSは正常に立ち上がりました。(BIOSの写真を撮り忘れわすれてしまいました… 。)
メモリ(4GB)、ハードディスクも実装されいるみたいで、ちゃんと認識していました。ラッキー!

ということで、Windows 10をインストールしてみました。

ん?ファンの音が少し気になるかなぁ~。

メンテナンス開始! まずは内部クリーニングから、、

ファンの音も気になるし、お決まりの分解、冷却ファン&ヒートシンクのクリーニング、CPUグリスの再塗布をしました。
CPUグリスは、"Arclic Silver(TM) 5"を使いました。熱伝導率:9.0W/m・K、少しオーバースペックかな、、。

CPUグリスもカピカピでした。

CPU周辺以外の内部の埃もクリーニングしてから、組み立てなおして電源ON。ん~、ファンの音、改善したかなぁ~?

BIOSメモリ用電池交換&BIOS更新

まだファンの音も気になるし、BIOSをチェックしたところ初期のバージョンでした。

メーカーのホームページで調べると、最新のバージョンは以下のとおりでサポートページよりダウンロードできます。
System BIOS Version 2.20。
EC Version 1.60
Sytem BIOS Version 1.60の更新で「CPUの熱制御を最適化しました」とあるので、
効果を期待して最新バージョンに更新してみます。

なかなか、世の中はそう甘くないようです。BIOSの更新準備中にエラーが発生して先に進めません。(泣)

そういえば、ちょっと気になっていたんですが、一番最初にBIOSを立ち上げた時、現在日時ではなく初期値だったんです。
日時のデータが保持できていなかった...ということから、BIOSの二次電池を調べてみました。
電圧が1.377Vでした。スペックは2.4Vですからさっそく新品に交換。
購入した電池がコネクタ2pinでしたので、3pinへの変更が必要でした。

再度、BIOSの更新に挑戦。無事、更新できました。

指紋認証機能の設定

まぁ、そうだろうとは思っていましたが、dynabookにある指紋認証センサーがまったく反応しません。使えなくてもいいかぁ~とも思ったのですが、中古感満載のマシンとなるのもイマイチなので、使えるように頑張ってみます。
もともとWindows 7マシンなので、メーカーもWindows 10はサポートしていなく苦労するぞっ!きっと!

「デバイス マネージャー」で確認したら、やはりWindowsは指紋センサーデバイスを認識していますが、対応したデバイスドライバーが適用されていないようです。
メーカーがWindows 10用のデバイスドライバーを提供していないのでしょう。

ネット検索でいろいろ調べてみたら、以下の情報がありました。
・海外版dynabookサポートページのBIOS/Driver/Utilityダウンロードサービスが充実している
・Windows 7でサポートされていた指紋認証ユーティリティーは、Windows 10で動作が不安定(Driverは使える??)
ということなので、以下の指紋認証ユーティリティーをダウンロードして、パッケージ内にあるデバイスドライバーのみ登録してみました。
[使用したユーティリティパッケージ]
TOSHIBA Fingerprint Utility V2.0.0.9

無事、デバイスドライバーが登録でき、Windows 10の「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」で指紋の登録が可能となりした。

実は、この後、非常に苦労したトラブルがあったのですが、ここでは説明をスキップして後述します。

ファンクションキーの設定

このdynabookは、以下の3つのファンクションキーがあります。Windows 10をクリーンインストールした時点では、すべて反応しませんでした。
正確には、「タッチパッドキー」以外は、Windowsメニューが開きました。
・エコモードキー
・ディスプレイモードキー
・タッチパッドキー

対応は指紋認証センサーの時よりも簡単で、以下のユーティリティパッケージを海外dynabookサポートページからダウンロードしてインストールすればOKです。
・TOSHIBA Function Key 1.1.15.4
・TOSHIBA eco Utility 1.2.12.64

Cortanaがぁ!

ようやくこれで、dynabookに実装されている機能は全て使えるようになったかなぁ~と思いきや、Cortanaが動かない!!
ほとんど使ったことが無いので、別に困らないのですが、Windows 10の代表的な機能なので、使えないと中古感が....。
ということで、どうにかしてみます。

これもいろいろ調べてみると、インストールしたWindows 10のバージョンが新しすぎて、まだ日本語対応ができていないということのようです。(2020年8月20日時点)

OS:Windows 10 Pro
バージョン:2004
OSビルド:19041.450
エクスペリエンス:Windows Feature Experience Pack 120.2212.31.0

ということは、今のCortanaをアンインストールして、Microsoft storeから日本語対応しているCortanaをダウンロードしてインストールすればOKとなるはずです。
いつも(?)のように、Windowsメニューの「設定」→「アプリ」ウィンドウを開いて、Cortanaをアンインストール...........

できない...........(「アンインストール」ボタンがグレーアウトされてる)

これもまたネットで調べてみると、このバージョンのWindows 10に搭載されている"PowerShell"を管理者モードで立ち上げて、
以下のコマンドを実行することで、アンインストールできることがわかりました。

Get-AppxPackage -allusers *Microsoft.549981C3F5F10* | Remove-AppxPackage

さっそく、"PowerShell"を立ち上げます。

すみません。コマンドを実行するところのスクリーンショットを撮るのを忘れてしましました。コマンドは正常に実行されたようです。
ちゃんとアンインストールできたことは、Microsoft StoreのCortanaのページで確認できます。
アンインストール後、インストールが可能な状態になりました。

で、さっそくMicrosoft StoreからCortanaをインストール
正常に動作するようになりました。(また、正常に動作している状態のスクリーンショット撮るの忘れてる.....)

最後にダメ押しの指紋認証トラブル

これはどこまで本当かわかりませんが、指紋認証の指紋データは複数のアカウントで共有できないみたいです。
今回、いろいろと実験するためにOSのクリーンインストールやユーザーアカウントの削除・追加などをやりつつ、指紋認証設定も行なったりしていました。
ある時、右手の人差し指の指紋を登録しようとしたら、「既に同じ指紋が別のアカウントに設定されています」というコメントが表示されて登録できませんでした。
この指紋データを消すにも登録した時のアカウントは既に削除しており、Windows 10内の様々な設定ウィンドウを確認しましたが、そうしたときに削除できるメニューやボタンがありませんでした。
さらに、指紋データの削除方法を探るため、OSの再クリーンインストールなど繰り返し、指紋を登録しているうちに両手の指10本とも登録してしましまい、次は足の指....という状態になってしまいました。

足の指紋まで使って、いろいろと調べた結果わかったのは以下のと通りです。

(1)指紋データは複数のユーザーアカウントで共有できない(共有する方法がわからない....が正しいかも)
(2)dynabook RX3シリーズの指紋認証用デバイスドライバーは指紋データをBIOSメモリに書き込む
(3)BIOSの格納場所は、不揮発性領域でBIOSリセット等では消去されない
(4)ネットの情報でWindows 10では指紋データは以下のフォルダ内に格納されるとあるが、dynabook RX3に限っては
  フォルダ内のファイルはアクセスしていない(指紋データを格納していない)
    C:/Windows/System32/WinBioDatabase
(5)Windows 10の環境で(2)のBIOSメモリ内の指紋データを削除するツールを探したが、東芝の指紋認証ユーティリティを含め
  見つけることはできなかった。(無いのでは....)
(6)Windows 7の環境であれば、「コントロールパネル」→「生体認証デバイス」から削除ができるメニューあり(詳細は後述)

上記の結論として、早い話、Windows 10環境では自分のではない指紋データを削除するできない。削除するには一度Windows 7の環境に戻し削除する...ということです。

ということで、Windows 7の環境に戻しコントロールパネルを立ち上げました。(簡単に書いてますがWin10→Win7に戻すのは精神的にかなりきつかったです。)

「生体認証デバイス」という項目がありますので、これを選択します。

表示されたウィンドウのメニューで「生体認証の設定変更」を選択します。「指紋データの削除」は現在のアカウントで登録したデータの削除です。 他のアカウントの指紋データを削除するには、「生体認証の設定変更」で一度、生体認証をやめることで実施するということのようです。

表示されたウィンドウのメニューで「生体認証オフ」をチェックして「変更の保存」で設定後、再度、「生体認証オン」にチェクして「変更の保存」で設定します。いれにより ウィンドウの注意書きにもある通りBIOS内の"すべて"のユーザーの認証データが削除されます。あとは元通りのWindows 10の環境に戻すだけです。

以上で、このPCのメンテナンスは終了です。

その後

Windows Updateの更新時にバッテリー充電制御プログラムが自動インストールされ、「バッテリーが過度な発熱に至る可能性がある」 とのことで、「充電の上限を80%までに抑える制御を適用せよ」とのウィンドウがOSを立ち上げるたびに表示さるようになりました。 安全性に関わる問題だし、これで火事になっても困るので、要求(?)を渋々飲み「適用」を実施。 これにより、バッテリーでの稼働時間が20%も減ってしまった。

売りに出すことにしました…

しばらく使ってはいましたが、もう1台、同レベルの他メーカーノートパソコンがあるので、こちらを売りに出すことにしました。

Windows 10 バージョン2004は、前述のとおり普通に使用するには、いろいろと工夫が必要となるため、バージョン1909を再インストールしました。 もちろん、ハードディスクはあらかじめ「米国家安全保障局(NSA)推奨方式」にて完全消去しています。

プロフィール写真

Michael Sue:

パソコン整備士協会 二級パソコン整備士
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